「幸せ」「夢」その他さまざまなテーマに合わせて64色のカラーカードをちぎって貼り、自分の思うままに1枚の紙にコラージュ作品を作ります。テーマ以外には制限がないため、作品をとおして個性(自分の考え方や感じ方など)が表現されます。
何らかの作品を作ることや表現しようとすることは、自分の内面世界を活性化するのに役立ちます。言語のような論理を超えた表現が生まれる可能性があり、その作品を通して対話を行うことは、参加者が自分自身に対する洞察を深めることにもつながります。
コラージュ体験は、色の美しさ、ワークの楽しさによって心がいやされ、複数で行えばコミュニケーションを楽しみながら思考力を鍛えることができます。
色彩で遊ぶ楽しさや、表現する喜びをぜひ体験していただきたいです。
■ CUS®カラーカード
12色相(黄、黄緑、緑、青緑、緑青、青、青紫、紫、赤紫、赤、赤橙、黄橙)、5色調(優しい、明るい、鮮やかな、地味な、暗い)、無彩色(白、グレー、黒)を含んだ64色のカードは色の違いによりイメージを表現しやすく、心理面との結びつきを考えることもできます。
■ 組色シート
組色シートには240のドットがあり、これを結んで大小さまざまな正方形と長方形の枠を組むことができます。ドットが目印になりますので、カラーカードで何か表現する際にも、全体のレイアウトを考えやすくなります。真っ白な紙を渡されて、何かするように言われても、どうしていいかわからないという反応が返ってくる場合があります。組色シートはそういう点でも、ある一定の枠を相手に提示するとともに、作品作りのガイドになるという利点のあるものです。
▪目からの刺激による心へのはたらき
▪色を選び、手を動かし創造力を発揮することで生まれる脳の活性化
▪色を介した交流力、作品を通して生まれる他者とのコミュニケーション
特に楽しく他者とコミュニケーションすることは、認知機能を衰えさせないためにたいへん重要であることがわかっています。
これらを同時に行うことができれば、色彩は認知症を予防することに貢献したと言えるのではないでしょうか。